ゴミ箱から削除してしまったデータを復元する方法

誤ってゴミ箱から必要なファイルを削除してしまい、復元方法をお探しですか?この記事では、Windows 11/10/8/7でゴミ箱から削除してしまったファイルを復元する7つの方法を、状況別にわかりやすくご紹介します。大切なファイルを復元したい場合、ぜひご覧ください。

Par @Machi
Dernière mise à jour : le 2025年07月25日

ユーザー事例:ゴミ箱から削除してしまったファイルを復元できるか?

パソコンの「ゴミ箱」は、ローカルディスクから削除されたファイルを一時的に保存してくれる場所です。通常、ゴミ箱を空にしない限り、削除したファイルはそこに残っており、簡単に元の場所へ復元できます。

しかし、ゴミ箱を空にした後や、Shift+Deleteキーなどで完全に削除してしまった場合、ゴミ箱にはもうファイルが残っていません。

「誤ってドキュメント内の2GBのフォルダを削除し、その後ゴミ箱も空にしてしまいました。このような場合でも、ファイルを取り戻す方法はありますか?」

とはいえ、ご安心ください。ファイルが完全に消えたように見えても、実は復元できる可能性は十分あります。

というのも、完全削除されたファイルであっても、デバイス上ではただ「削除済み」とマークされているだけで、上書きされない限りデータ自体は残っているためです。そのため、復元を試みる前に、まずは該当のドライブの使用を直ちに停止し、上書きを防ぐことが大切です。

この記事では、ファイルを復元するための7つの方法をわかりやすくご紹介していきます。削除してしまった大切なデータを取り戻すために、ぜひ参考にしてください。

ゴミ箱から完全削除したデータを復元する方法

これから、ゴミ箱から削除したデータを復元するための7つの方法をご案内します。状況に応じて方法を選んでください:

①ファイルを削除した直後で、他の操作をしていない場合 👉方法1

②バックアップが取れていない場合 👉方法2方法3

③バックアップがある場合 👉方法4方法5方法6方法7

方法1:Ctrl+Zキーでゴミ箱から削除したファイルを復元する

ファイルを削除した直後であれば、Ctrl+Zキーを押すことで簡単に元に戻すことができます。これは「元に戻す」ショートカットキーで、ファイルの移動・削除・名前変更など、直前の操作を取り消すことができます。

❌注意:

他の操作をしてしまった場合や、パソコンを再起動してしまった場合には、Ctrl+Zでの復元はできなくなります。

方法2:Windows File Recoveryでゴミ箱から完全削除したファイルを復元する

Windows File Recoveryは、Microsoftが公式に提供している完全無料のデータ復元ツールです。ゴミ箱を空にしてしまった場合や、Shift+Deleteキーで完全削除したファイルでも、状況によっては復元が可能です。文書・写真・動画・圧縮ファイルなど、さまざまなファイル形式に対応しています。

ただし、Windows 10 バージョン2004以降でのみ利用可能であり、操作はすべてコマンドラインで行うため、あまりパソコンに詳しくない人だとちょっと戸惑うかもしれません。

ステップ 1. Microsoft Storeにアクセスして「Windows File Recovery」を検索し、「入手」をクリックしてダウンロードします。

ステップ 2. スタートアイコンを右クリックし、「コマンドプロンプト(管理者)」または「Windowsターミナル(管理者)」を選択します。

ステップ 3. 次に、自分の状況に応じてコマンドを作ります。まずはその基本的なコマンドの構造を紹介します。

winfr {復元元ドライブ} {復元先ドライブ} [モード] /n {検索パターン}

例えば、Cドライブの「ドキュメント」フォルダにあった「report.docx」というファイルをDドライブに復元したい場合、以下のように入力します。

winfr C: D: /regular /n \Users\{ユーザー名}\Documents\report.docx

  • 「C:」:元のファイルがあったドライブ

  • 「D:」:復元先のドライブ*上書きを防ぐため、元のドライブ以外にしてください。

  • 「/regular」:通常モードでスキャン(NTFSに推奨)

  • 「/n」:ファイルのパス・名前を指定

ステップ 4. 入力できたら、「Enter」キーを押して実行します。

ステップ 5. 「Continue?」が表示されたら、Yキーを押してスキャンと復元を確認します。

復元が完了すると、復元先のドライブに「Recovery_年月日」というフォルダが自動で作成されます。そのフォルダ内で、復元したいファイルが正しく復元されているかをご確認ください。

方法3:AOMEI FastRecoveryでゴミ箱から完全削除したファイルを復元する

コマンドに使い慣れていないため、より簡単なデータ復元ソフトを使用したい方には、使いやすくて直感的なインターフェースを搭載しているAOMEI FastRecoveryをお勧めします。

AOMEI FastRecoveryは無料で復旧率の高いデータ復旧ソフトで、3ステップだけで、ゴミ箱から完全に削除したファイルを取り戻すことができます。Windows 11/10/8/7およびServerに対応しています。文書・写真・動画・音声・圧縮ファイルなど、1000種類以上のファイル形式に対応しています。

  • ゴミ箱を空にした、誤って削除、ディスクフォーマット、パーティション紛失、ウイルス感染、システムクラッシュなどの原因によるデータ損失に対応できます。

  • 内蔵/外付けHDD/SSD、SDカード、USBメモリから失われたデータの復旧をサポートしています。

  • Windows 11/10/8/7およびWindows Serverに対応しています。また、NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなどさまざまなファイルシステムをサポートしています。

  • クイックスキャンおよびディープスキャンをサポートします。スキャン中にデータを復元することができます。

では、次にAOMEI FastRecoveryを使用してゴミ箱から削除したファイルを復元する方法をご案内します。開始する前に、まずAOMEI FastRecoveryをダウンロードしてインストールしてください。

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ステップ 1. AOMEI FastRecoveryを起動します。マウスをファイルが元に保存されていたドライブに移動し、「スキャン」をクリックします。

ステップ 2. AOMEI FastRecoveryは自動的に復元可能なファイルをスキャンします。

ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルタ」を利用することができます。この機能を使えば、種類、サイズによってファイルをフィルタリングすることができます。また、ファイル名や拡張子を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。

ステップ 3. 復元したいファイルを選択し、「復旧」をクリックし、保存先を選択して復元します。*復元したいファイルが見つからなかった場合、左下にある「ディープスキャン」をクリックしてディープスキャンを行ってください。

🌟ヒント:
  • スキャンの完了を待たずに、ファイルを復元することができます。
  • 新しい場所を保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元の場所に復元すると、削除されたファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
  • AOMEI FastRecoveryの無料版では、最大500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、製品版にアップグレードしてください。
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方法4:ファイル履歴でゴミ箱から削除したファイルを復元する

Windowsには、指定したフォルダの変更履歴を自動で保存する「ファイル履歴」というバックアップ機能があります。 この機能を有効にしていた場合、削除してしまったファイルを簡単に元に戻すことが可能です。

👀注意:
  • ファイル履歴は事前に有効化されていた場合のみ使用可能です。
  • デフォルトで、ドキュメント、ピクチャ、ビデオ、ミュージック、デスクトップ、ダウンロードなどCドライブ内の既定フォルダのみバックアップします。

ステップ 1. 検索アイコンをクリックし、「ファイルを復元」と入力し、検索結果から「ファイル履歴でファイルを復元」をクリックして開きます。

ステップ 2. 「≪」アイコンをクリックし、ファイルが削除される前に作成されたバックアップを探します。

ステップ 3. 復元したいファイルが保存されているフォルダをダブルクリックして開きます。復元したいファイルを選択し、緑の復元アイコンをクリックし、ファイルを元の場所に復元します。*復元前に内容を確認したい場合、ファイルを右クリックし、「レビュー」を選択します。

方法5:以前のバージョンでゴミ箱から削除したファイルを復元する

また、「システムの保護(システム復元ポイント)」が有効になっている場合、「以前のバージョン」を使用してバックアップから削除したファイルを復元することができます。

ステップ 1. Windows+Eキーを押して「ファイルエクスプローラー」を起動します。削除されたファイルを保存していたフォルダを見つけます。右クリックして、「以前のバージョンの復元」を選択します。

ステップ 2. 復元可能なバージョンがリストに表示されます。ファイルが削除される前に作成されたバージョンをクリックし、「開く」をクリックします。

ステップ 3. 復元したいファイルを見つけて、コピーし、他の場所に貼り付けます。

方法6:バックアップと復元でゴミ箱から削除したファイルを復元する

Windows 10/11にも引き継がれている「バックアップと復元(Windows 7)」機能を使って、バックアップからファイルを復元することもできます。ただし、この機能も事前に有効化されていた場合のみ使用可能です。

ステップ 1. Windows+Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「control」を入力し、「Enter」キーを押して「コントロールパネル」を開きます。

ステップ 2. 「システムとセキュリティ」→「バックアップと復元(Windows 7)」に進みます。

ステップ 3. 「バックアップと復元」画面が表示され、「ファイルの復元」をクリックします。

ステップ 4. 「ファイルの参照」または「フォルダーの参照」をクリックし、バックアップから復元したいファイルまたはフォルダーを追加し、「次へ」をクリックします。

ステップ 5. ファイルの復元先を選択し、「復元」をクリックします。

方法7:OneDriveでゴミ箱から削除したファイルを復元する

ファイルをOneDrive上に保存していた場合は、OneDriveから再ダウンロードすることで復元できます。たとえOneDrive上からファイルを削除してしまっても、心配はいりません。OneDriveにはクラウド上の「ごみ箱」機能があり、削除されたファイルは最大30日間保持されるため、そこから元に戻すことが可能です。

ステップ 1. https://onedrive.live.com/loginにアクセスしてログインします。

ステップ 2. 復元したいファイルを探します。見つけたら、選択し、「ダウンロード」をクリックし、保存先を選択してダウンロードします。

ファイルがどこでも見つからなかった場合、「ゴミ箱」をクリックして、そこにファイルがあるかどうかを確認します。

まとめ

今回は、Windows 11/10でゴミ箱から削除してしまったファイルを復元するための7つの方法をご紹介しました。ニーズに応じて方法を選ぶことができます。

中でも特におすすめなのが、専用の復元ソフトAOMEI FastRecoveryです。このソフトは、直感的な操作で、完全に削除されたファイルや消えてしまったデータを素早くスキャン・復元することができます。

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3ステップで復旧

また、ファイル復元だけでなく、AOMEIではAOMEI Backupper Standardという無料のバックアップソフトも提供しており、ファイル単位からシステム・ディスク全体までの保護や、自動バックアップにも対応しています。

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最高の個人向けWindowsバックアップフリーソフト

万が一に備えて、FastRecoveryとBackupperを組み合わせて使うことで、データ損失のリスクを最小限に抑えることが可能です。大切なファイルを守るためにも、ぜひ今のうちに準備しておきましょう。