USBメモリをフォーマットしてしまった?データを復元する方法
「誤ってUSBメモリをフォーマットしてしまった…どうすればいいのか?」本記事では、初心者でも迷わず操作できる方法から、コマンドを使った高度な復元まで、手順をわかりやすく解説します。今すぐUSBのデータを安全に取り戻しましょう!
フォーマットしたUSBメモリからデータを復元することは可能?
USBメモリは、写真・動画・仕事の資料などを保存するために多くの人が日常的に使用しています。しかし、「うっかりUSBをフォーマットしてしまい、大切なデータがすべて消えた…」という経験はありませんか?
「USBメモリを誤ってフォーマットしてしまいました。中のファイルを復元する方法はありますか?」
もしあなたもこのような状況に陥ってしまっても、心配はいりません。実は、USBメモリをフォーマットした場合でも、データが完全に消えているとは限りません。
WindowsでUSBをフォーマットするときには、一般的に「クイックフォーマット」と「通常のフォーマット(クイックフォーマットのチェックを外した場合)」の2種類があります。
- クイックフォーマットは、データのインデックス情報(目次)だけを削除する方式で、実際のデータ本体はまだメモリ内に残っています。
- *また、デジカメやスマートフォンなどで行うフォーマットも基本的な仕組みは同じで、ほとんどの場合はこのクイックフォーマットに近い処理が行われます。
- 一方、通常のフォーマットは、データ領域を上書きして再構築するため、復元がより難しくなります。
したがって、クイックフォーマットやデバイスの簡易フォーマットを実行した場合は、適切な復元ツールを使えばデータを取り戻せる可能性が高いのです。
この記事では、専門知識がなくても簡単に試せる、フォーマット後のUSBメモリのデータ復元方法をわかりやすく紹介します。
フォーマットされたUSBメモリからデータを復元する方法
USBメモリを誤ってフォーマットしてしまった場合でも、データを復元するためのツールはいくつか存在します。代表的な方法としては、サードパーティー製のデータ復元ソフトと、Windows標準の「Windows File Recovery」があります。
これから、これらのツールを使ったデータ復元方法を順を追って紹介します。
1. 使いやすい無料ソフトでフォーマットしたUSBメモリを復元する
フォーマットしてしまったUSBメモリからデータを復元するには、無料で使える専門ソフト「AOMEI FastRecovery」が便利です。このソフトは初心者でも直感的に操作でき、スキャンから復元までわずか3ステップで完了します。
AOMEI FastRecoveryは、削除やフォーマットによって失われたファイルを効率的に検出できる高い復元率を持ち、USBメモリだけでなく、内蔵や外付けのHDD、SSD、SDカードなど、さまざまなストレージからの復元にも対応しています。画像、動画、ドキュメント、圧縮ファイルなど主要なファイル形式を幅広くサポートします。
下のボタンをクリックしてAOMEI FastRecoveryをダウンロード・インストールし、USBメモリのデータ復旧を始めましょう。
ステップ 1. USBメモリをPCに接続します。AOMEI FastRecoveryを開きます。「USB/SDカードの復旧」タブをクリックし、USBにカーソルを合わせて「スキャン」をクリックします。
「USB/SDカードの復旧」はデフォルトで、ディープスキャンを行います。まずクイックスキャンを行いたい場合、「ハードドライブの復旧」でSDカードをスキャンしてください。
ステップ 2. AOMEI FastRecoveryは自動的に復元可能なデータをスキャンします。スキャンが完了するまでそのままお待ちください。
✍ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルタ」を利用することができます。この機能を使えば、種類、サイズによってファイルを見つけることができます。また、ファイル名や拡張子を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。
ステップ 3. 復旧したいファイル/フォルダを選択し、「復旧」をクリックし、保存先を選択して復元します。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
- AOMEI FastRecoveryの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、製品版にアップグレードしてください。
2. Windows標準ツールでUSBメモリのデータを復元する
Windows File Recoveryは、Microsoftが提供するWindows向けの無料ファイル復元ツールです。削除やフォーマットされたUSBメモリからのファイル復元にも対応しています。
ただし、以下の点に注意が必要です:
- 復元前にファイルのプレビューはできません。復元結果は保存先で確認する必要があります。
- コマンドプロンプトで操作するため、ある程度のPC操作スキルが求められます。
- Windows 10 バージョン2004以降でのみ利用可能です。
それでは、Windows File Recoveryの使い方を見ていきましょう。
ステップ 1. Microsoft Storeから「Windows File Recovery」をダウンロードしてインストールします。
ステップ 2. 「スタート」ボタンを右クリックし、「コマンドプロンプト(管理者)」を選択して開きます。
ステップ 3. 以下のコマンドを入力し、「Enter」キーを押して、Windows File Recoveryの準備を確認します:
winfr /?
ステップ 4. 以下のコマンドを入力し、「Enter」キーを押して、復元可能なドライブを確認します:
winfr listdrives
ステップ 5. USBメモリの復元を開始します。基本的なコマンドは以下の通りです:
winfr ソースドライブ: ターゲットドライブ: [/スイッチ]
- 「ソースドライブ:」:フォーマットされたUSBメモリのドライブ文字
- 「ターゲットドライブ:」:復元ファイルの保存先
- 詳細については「Windows File Recoveryの使い方」をご参照ください。
例えば、USBメモリがEドライブの場合、Picturesフォルダ内のファイルをD:\RecoveredFilesに復元するには、次のコマンドを実行します:
winfr E: D:\RecoveredFiles /n \Pictures
ステップ 6. 「Continue?」が表示されたら「Y」を入力し、スキャンと復元を実行します。
まとめ
USBメモリを誤ってフォーマットしてしまった場合でも、データを復元する方法はあります。
初心者でも直感的に操作できる無料ソフト「AOMEI FastRecovery」を使えば、スキャンから復元まで簡単に行え、USBだけでなくHDDやSSD、SDカードなどさまざまなストレージからもデータを取り戻すことができます。
一方、Microsoft提供の「Windows File Recovery」は、削除やフォーマットされたUSBメモリからもファイルを復元できますが、コマンド操作が必要で、復元前にファイルをプレビューすることはできません。
どちらの方法も便利ですが、データを安全に保つためには、普段からバックアップを取ることが最も重要です。定期的にコピーを作成することで、万が一USBを誤ってフォーマットしてしまっても安心です。