削除したファイルがゴミ箱を経由しない?原因と復元方法を解説
ファイルを削除した際に、ゴミ箱を経由せずすぐに完全削除されてしまうことがあります。これは設定やデバイスの種類などが原因で発生する現象です。本記事では、ゴミ箱を経由して削除するように設定を見直す方法と、削除後のファイルを安全に復元する方法を詳しく紹介します。
なぜ削除したファイルがゴミ箱を経由しないのか?
パソコンでファイルを削除したのに、ゴミ箱に入っていないと気づいたことはありませんか?
実は、削除したファイルがゴミ箱を経由せずに完全に削除されてしまうことがあります。これは決して珍しいことではなく、Windowsの設定や削除方法によって起こる現象です。
では、なぜ削除したファイルがゴミ箱を経由しないのか?主な原因としては、次のようなものが考えられます。
- 「Shift」+「Delete」キーで削除した場合:この操作ではゴミ箱を経由せず、すぐに完全削除されます。
- ゴミ箱の設定が完全削除になっている場合:ゴミ箱を使わずに削除される設定になっていることがあります。
- ゴミ箱の容量が不足している場合:容量を超える大きなファイルを削除すると、ゴミ箱に入らず完全削除されます。
- 外付けドライブやUSBメモリ上の削除:これらのデバイスにはゴミ箱機能がないため、削除と同時に完全削除されます。
このように、削除の操作や設定によってファイルがゴミ箱を経由しないことがありますが、心配する必要はありません。ゴミ箱を経由して削除されるように設定を変更することができ、また適切な方法を使えば、ゴミ箱にないファイルを復元できる可能性もあります。
次に、その手順を順にご紹介します。
ゴミ箱を経由して削除するように設定する方法
削除したファイルがゴミ箱に入らず、すぐに完全削除されてしまう場合は、ゴミ箱の設定を見直すことで改善できることがあります。ここでは、Windowsの設定を確認・変更して、削除したファイルが正しくゴミ箱を経由するようにする手順を紹介します。
1. ゴミ箱の設定を確認する
デスクトップ上の「ごみ箱」を右クリックし、「プロパティ」を開きます。以下の設定項目を確認・調整しましょう。
1. 「ごみ箱にファイルを移動しないで、削除と同時にファイルを消去する」にチェックが入っていないか
2. ゴミ箱の最大サイズが小さすぎないか
3. 「削除の確認メッセージを表示する」を有効にしておくと誤削除防止になります
設定を変更したら「OK」をクリックして保存します。
2. ゴミ箱の容量を確認する
ゴミ箱が一杯になると、古いファイルから順に自動で削除されます。不要なデータを削除して空き容量を確保するか、プロパティで容量を増やしましょう。
3. 外付けドライブやUSBメモリからの削除に注意する
外付けHDDやUSBメモリなどのリムーバブルドライブでは、ゴミ箱を経由せずに完全削除される仕様になっています。重要なデータを扱う際は、削除時に十分注意してください。
ゴミ箱を経由せず削除されたファイルを復元する方法
削除したファイルがゴミ箱を経由せずに完全削除されてしまった場合でも、復元できる可能性があります。ここでは、2つの効果的な復元方法を紹介します。
方法1.無料のデータ復元ソフトを使う
ゴミ箱を経由せず削除されたファイルや、「Shift」+「Delete」キーで削除したファイルは、一見完全に消えたように見えますが、実際にはドライブ上にデータの痕跡が残っています。こうしたデータを取り戻すには、専門的なデータ復旧ソフトの利用が最も確実です。
その中でもおすすめなのが、無料で使えるAOMEI FastRecoveryです。このソフトはデータセキュリティ業界のリーディング企業によって開発され、削除・フォーマット・システムクラッシュなどによるデータ損失にも対応しています。
さらに、パソコンの内蔵ハードディスク、外付けHDD、SDカード、USBドライブなど、多様なデバイスから削除・紛失したファイルを復元することができます。
操作も非常に簡単で、わずか3ステップでデータを取り戻すことが可能です。次に、その手順をご紹介します。
1. AOMEI FastRecoveryをダウンロードし、インストールして起動します。ファイルやフォルダが元に保存されていたドライブにカーソルを合わせて、「スキャン」をクリックします。
2. AOMEI FastRecoveryは自動的に復元可能なファイルをスキャンします。スキャンが完了するまでお待ちください。
✍ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルタ」を利用することができます。この機能を使えば、種類、サイズによってファイルをフィルタリングすることができます。また、ファイル名や拡張子を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。
3. 復元したいファイルやフォルダを選択し、「復旧」をクリックし、保存先を選択して復元します。*復元したいファイルが見つからなかった場合、左下にある「ディープスキャン」をクリックしてディープスキャンを行ってください。
- 新しい場所を保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元の場所に復元すると、削除されたファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
- AOMEI FastRecoveryの無料版では、最大500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、製品版にアップグレードしてください。
方法2.「以前のバージョン」機能で復元する
バックアップを取っている場合は、Windowsに備わっている「以前のバージョン」機能を利用することで、ファイルを削除前の状態に戻せる可能性があります。
ただし、この機能を利用するには、事前に「システムの保護」または「ファイル履歴」が有効になっている必要があります。また、一般的にCドライブのみが対象となる点にも注意しましょう。
1. 削除したファイルが元にあったフォルダーを右クリックし、「以前のバージョンの復元」を選択します。
2. 「開く」をクリックして、復元したいファイルをコピーし、別の場所に保存します。
まとめ
削除したファイルがゴミ箱に入らず消えてしまう場合は、まずゴミ箱の設定を見直すことで、再発を防げる可能性があります。
すでに削除してしまったファイルを復元したい場合は、AOMEI FastRecoveryを使ってみましょう。このソフトを利用すれば、SDカード、HDD/SSD、USBドライブなどから削除・紛失したファイルを簡単に復元できます。
データ損失のリスクを減らすためにも、ファイル履歴やAOMEI Backupper Standardなどのバックアップソフトで定期的にバックアップを取っておくことをおすすめします。
最高の個人向けWindowsバックアップフリーソフト