BitLocker暗号化ドライブからデータを復旧する方法
BitLockerで暗号化されたドライブのデータが消えてしまい、「復旧できるのか不安…」と感じていませんか?本記事では、BitLocker暗号化ドライブからデータを復旧できる条件や注意点を整理したうえで、回復キーがある場合の復旧手順を詳しく解説します。
BitLockerとは?BitLocker暗号化ドライブからデータを復旧できるのか?
BitLocker(ビットロッカー)とは、Windowsに標準搭載されているドライブ暗号化機能です。
HDDやSSD、USBメモリなどのストレージ全体を暗号化することで、パソコンの紛失や盗難時でも第三者にデータを読み取られないよう保護します。
BitLockerで暗号化されたドライブからデータを復旧できるかどうかは、回復キー(またはパスワード)があるかどうかが大きなポイントになります。
回復キーやパスワードが分かっていればロックを解除できるため、誤って削除したファイルや、フォーマット後のデータを復旧できる可能性があります。
一方、回復キーやパスワードが分からない場合はロックを解除できず、専門業者であってもデータ復旧は極めて困難です。
BitLocker暗号化ドライブからデータを復旧する手順
前述のように、BitLockerで暗号化されたドライブからデータを復旧するには、回復キー(またはパスワード)を使ってロックを解除できることが前提となります。そのため、作業を始める前に、回復キーやパスワードが手元にあるかを必ず確認してください。
復旧前に、まずはBitLockerのロックを解除する
1. エクスプローラーを開き、BitLocker暗号化ドライブをダブルクリックします。
2. パスワードまたは回復キーを入力し、「ロック解除」をクリックします。
データ復旧ソフトを使ってBitLocker暗号化ドライブからデータを復元する
ここでは、安全で初心者でも使いやすいAOMEI FastRecoveryを例に、データの復元手順を紹介します。
AOMEI FastRecoveryは、誤って削除したファイルやフォーマットによって失われたデータを検出し、復元できるデータ復旧ソフトです。
BitLockerのロックを解除した後であれば、暗号化ドライブも通常のドライブとして認識され、スキャン対象として選択できます。
- 異なるストレージデバイスのデータ復元に対応:内蔵/外付けHDD/SSD、SDカード、USBメモリから失われたデータの復旧をサポートしています。
- 様々な原因によるデータ損失に対応:誤削除、ディスクフォーマット、ウイルス感染などによって失われたデータを復旧できます。
- 複数のファイル形式をサポート:jpg、mp4、doc、xlsx、pdf、zipなど1000種類以上のファイルの復元をサポートしています。
- ハイライト機能:スキャン中にファイルの検索、フィルタリング、プレビューが可能です。
- 互換性が高い:Windows 11/10/8/7およびWindows Serverに対応しています。また、NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなどさまざまなファイルシステムをサポートしています。
1. AOMEI FastRecoveryをダウンロードし、インストールして起動します。先ロックを解除したドライブにカーソルを合わせて、「スキャン」をクリックします。
2. スキャンが完了した後、復元したいファイルを探します。対象ファイルをより速く見つけたい場合、「フィルタ」を利用することができます。この機能を使えば、種類、サイズによってファイルをフィルタリングすることができます。また、ファイル名や拡張子を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。
3. 復元したいファイル/フォルダを選択し、「復旧」をクリックし、保存先を選択して復元します。*見つからない場合、左下にある「ディープスキャン」をクリックしてディープスキャンを行ってください。
- 新しい場所を保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元の場所に復元すると、削除されたファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
- AOMEI FastRecoveryの無料版では、最大500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、製品版にアップグレードしてください。
まとめ
BitLockerで暗号化されたドライブからデータを復旧できるかどうかは、回復キー(またはパスワード)があり、ロックを解除できるかどうかが重要なポイントです。ロックを解除できれば、AOMEI FastRecoveryなどのデータ復旧ソフトを使って、失われたデータを復元できる可能性があります。
万が一のトラブルに備え、回復キーやパスワードは忘れないよう、安全な場所に保管しておくことが大切です。