コンパクトフラッシュ（CFカード）のデータを簡単に復旧する方法

コンパクトフラッシュとは？

コンパクトフラッシュ（CompactFlash／CFカード）とは、主にデジタル一眼レフカメラ（DSLR）や業務用カメラ機器で利用される、フラッシュメモリ形式の記録媒体です。

1994年にサンディスク（SanDisk）が開発した規格で、現在でも耐久性の高さ・書き込み速度の安定性から多くのプロユーザーに使用されています。

現在はSDカードが主流ですが、プロ用カメラや古いデバイスではCFカードが依然として使用されています。また、SDカードやmicroSDカードと比べると、高い耐衝撃性・耐久性、厚みのあるしっかりした構造による物理的な強さといった特徴が挙げられます。

コンパクトフラッシュのデータが消える主な原因

コンパクトフラッシュ（CFカード）も他のストレージと同様に、使用しているうちにデータが突然消えてしまうことがあります。

データ消失の主な原因には以下のようなものがあり、これらのトラブルは撮影中や保存処理の途中で発生しやすく、気づかないうちにデータが破損してしまうことも少なくありません。

• 誤削除：操作ミスにより必要な写真や動画を削除してしまうことがあります。
• ファイルシステムエラー：不適切な取り外しや電源遮断によってカード内部の構造が破損する場合があります。
• 物理的損傷：落下・衝撃・劣化などによりカード自体が故障し、データが読めなくなることがあります。
• ウイルス感染：PC接続時にマルウェアの影響でファイルが隠れたり削除されたりすることがあります。
• カメラやリーダーの不具合：機器の故障や相性問題によって書き込みエラーが発生し、データが失われることがあります。

コンパクトフラッシュ（CFカード）のデータを無料で復元する方法

コンパクトフラッシュ（CFカード）でデータが消えてしまった場合でも、適切な手順を踏めば復元できる可能性があります。

ただし、復元するまでCFカードは使わないことが重要です！データが消えた直後に撮影や保存を続けると、削除されたファイルの領域が上書きされ、復元できなくなる可能性があります。

ここでは、初心者でも簡単に使えるAOMEI FastRecoveryを使用した無料の復元方法をご紹介します。

AOMEI FastRecoveryは、削除・フォーマット・システムエラー・ウイルス感染などによるデータ損失に対応したWindows用のデータ復元ソフトです。操作が簡単で、CFカードをはじめUSBメモリやSDカード、HDD、SSDなど幅広いストレージに対応しています。

さらに、写真（JPG・RAW）、動画（MP4・MOV）、音楽（MP3・WAV）、ドキュメント（Word・Excel・PDF）など、多くのファイル形式の復元が可能です。

スキャンは高速で、復元前にプレビューできるため、必要なファイルだけ安全に復元できます。

ステップ 1. CFカードをカードリーダーに挿入し、カードリーダーをPCに接続します。AOMEI FastRecoveryをダウンロードし、インストールして開きます。「USB／SDカードの復旧」タブをクリックし、接続したCFカードにカーソルを合わせて、「スキャン」をクリックします。

ステップ 2. スキャンが完了した後、復元したいファイルを探します。対象ファイルをより速く見つけたい場合、「フィルタ」を利用することができます。この機能を使えば、種類、サイズによってファイルを見つけることができます。また、ファイル名や拡張子を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。

ステップ 3. 復旧したいファイル／フォルダを選択し、「復旧」をクリックし、保存先を選択して復元します。

まとめ

コンパクトフラッシュ（CFカード）は耐久性が高く、プロ用カメラでも広く利用されている記録媒体ですが、誤削除やファイルシステムエラー、物理的損傷などによってデータが失われる可能性があります。

でも、この記事で紹介したAOMEI FastRecoveryを使用すれば、CFカードに保存していた写真・動画などを簡単かつ無料で復元できます。復元する際は、上書きを避けるためにCFカードの使用をすぐに停止すること、復元したデータは必ず別の場所に保存することが重要です。