USBメモリのデータを削除してしまったときの簡単な復旧方法
USBメモリから大切なファイルを誤って削除してしまったとき、慌てる必要はありません。この記事では、バックアップがなくても復元できる方法や、初心者でも簡単に操作できる無料ソフト「AOMEI FastRecovery」の使い方、さらにコマンドプロンプトによるチェック方法まで、状況に応じた安全なデータ復旧手順をわかりやすく解説します。
実例:削除してしまったUSBメモリのデータを復旧したい
誤ってUSBメモリから大切なファイルを削除してしまいました。仕事で使う重要なデータだったので、本当に取り戻したいです。ごみ箱も確認しましたが、何も見つかりません。USBメモリから削除したファイルを復元する方法はありますか?助けてください…。
——あるユーザーからの質問
USBメモリのデータが突然消えたり、誤って削除してしまった経験は誰にでもあります。しかし安心してください。削除したファイルは完全に消えたわけではなく、適切な方法を使えば復旧できる可能性があります。
この記事では、USBメモリから失われたデータを復元する具体的な手順について詳しく解説します。
USBメモリから削除したファイルを復元する方法
前述のとおり、USBメモリから削除されたファイルは、完全に消えたわけではありません。ごみ箱から復元できなくても、正しい手順を踏めばデータを取り戻せる可能性があります。
ここでは、USBメモリのデータを復旧する3つの方法を紹介します。状況に応じて最適な方法を選びましょう。
方法1:Windowsのバックアップを使ってUSBメモリのファイルを復元する
もしWindowsのバックアップ機能を有効にしていれば、USBメモリから削除したファイルを簡単に復元できます。
この機能は事前にバックアップを設定している場合のみ有効です。
1. 「Windows」+「R」キーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。「control」と入力し、「Enter」キーを押して「コントロールパネル」を開きます。
2. 「システムとセキュリティ」→「バックアップと復元(Windows 7)」を選択します。
3. 「バックアップと復元」画面で、「ファイルの復元」をクリックします。
4. 「ファイルの参照」または「フォルダーの参照」を選択し、削除したファイルを探します。*フォルダーを参照する場合は、個々のファイルは表示されません。
5. 復元したいファイルと保存先を選び、「復元」をクリックします。
方法2:AOMEI FastRecoveryでUSBメモリのファイルを復元する
AOMEI FastRecoveryは、Windows向けの無料データ復旧ソフトです。バックアップがないUSBメモリでも、誤って削除したファイルやフォーマットされたデータを高い確率で復元できます。操作が簡単で、初心者でも迷わず使用できるため、急なデータ消失時にも安心です。
では、このソフトを使用してUSBメモリのデータを復元する手順を解説しましょう。
1. USBメモリをPCに接続します。AOMEI FastRecoveryをダウンロードし、インストールして開きます。「USB/SDカードの復旧」タブをクリックし、USBにカーソルを合わせて「スキャン」をクリックします。
「USB/SDカードの復旧」はデフォルトで、ディープスキャンを行います。まずクイックスキャンを行いたい場合、「ハードドライブの復旧」でUSBメモリをスキャンしてください。
2. AOMEI FastRecoveryは自動的に復元可能なデータをスキャンします。スキャンが完了するまでそのままお待ちください。
✍ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルタ」を利用することができます。この機能を使えば、種類、サイズによってファイルを見つけることができます。また、ファイル名や拡張子を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。
3. 復旧したいファイル/フォルダを選択し、「復旧」をクリックし、保存先を選択して復元します。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
- AOMEI FastRecoveryの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、製品版にアップグレードしてください。
方法3:コマンドプロンプトでUSBメモリの削除ファイルやエラーを確認する
最後の方法は、コマンドプロンプト(CMD)を使ってUSBメモリの削除ファイルを確認・修復する方法です。この方法は、削除されたファイルを直接復元するというよりも、USBメモリのエラーをチェックしたり、隠しファイルを表示したりする際に有効です。
1. 検索バーに「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして、「管理者として実行」を選択します。
2. USBメモリのエラーをチェックして修復するために、以下のコマンドを入力し、「Enter」キーを押します。
chkdsk G: /f(GはUSBメモリのドライブ文字に置き換えてください)
3. 隠し属性や読み取り専用属性のファイルを表示するために、以下のコマンドを入力し、「Enter」キーを押します。
attrib -h -r -s /s /d G:\*.*(GはUSBメモリのドライブ文字に置き換えてください)
コマンド操作は慎重に行ってください。入力ミスによりデータに影響が出る場合があります。初心者の方には、方法2のAOMEI FastRecoveryの使用がより安全で簡単です。
よくある質問
USBメモリからファイルを削除すると、ファイルはどうなりますか?
壊れたUSBメモリからデータを復元できますか?
まとめ
USBメモリから削除したファイルでも、諦める必要はありません。Windowsバックアップ、無料のAOMEI FastRecovery、コマンドプロンプトによるチェックなどを使い、状況に応じて復元できます。特に初心者には操作が簡単でバックアップ不要のAOMEI FastRecoveryがおすすめです。
早めに対応すれば、削除や破損ファイルも高い確率で復元可能です。
