SDカードの削除データを自力で復元する方法
WindowsでSDカードからファイルを誤って削除してしまいました!?復元するにはどうすればよいでしょうか?この記事では、SDカードから削除したファイルを復元する方法を3つ紹介します。データ復元が必要な方、ぜひ読み進めてください。
SDカードは、スマートフォンやデジタルカメラなどのモバイル機器で広く使われているフラッシュメモリデバイスで、ストレージ容量を手軽に拡張できるのが特長です。
多くの場合、SDカードには思い出の写真や大切な動画など、かけがえのないデータが保存されています。しかし、誤って削除してしまったり、カードの破損などによって突然データが消失することもあります。
そんなとき、「少しでも早くファイルを取り戻したい」と思うのは当然のことです。
では、SDカードから削除されたファイルはどうすれば復元できるのでしょうか?ここからは、WindowsでSDカード上のファイルを復元する方法について解説します。
復元できる可能性を高めるために注意すべきこと
SDカードから削除されたファイルは、通常の方法ではエクスプローラーに表示されなくなります。
しかし、実際にはファイルの実体がすぐに消えてしまうわけではありません。システム上では「削除された」とマークされ、ディスクの該当部分が「空き領域」として扱われるだけです。
この空き領域に新たなデータが上書きされる前であれば、ファイルを復元できる可能性があります。
そのため、ファイルの復元を試みる前に、以下の操作は絶対に避けてください:
- chkdskを実行する
- SDカードをフォーマットする
- パーティションを再構築する
- 新しいファイルを保存・書き込む
- 元の場所に復元する
これらの操作を行うと、復元可能だったデータが上書きされ、復旧できなくなる恐れがあります。できるだけSDカードには何も手を加えず、速やかに復元作業に進むことが重要です。
SDカードから削除したファイルを復元する方法
ここでは、2種類の方法を紹介します。
まずは、自分でできるデータ復旧ソフトを使用することで、初心者向けのツールと、パソコンに詳しい人向けのツールを2つ紹介します。そしては、自分で復旧できない場合、復旧サービスに依頼する方法です。
方法1:使いやすいデータ復旧フリーソフトを使用する
まずは誰でも簡単に使えるデータ復旧ソフトをご案内します。
AOMEI FastRecoveryは、Windows 11/10/7/8およびWindows Server対応の強力なデータ復旧ソフトで、いくつかのクリックだけでSDカードから削除したファイルを復活することができます。無料で使えるうえで、高機能でここでお勧めします。
最も重要なのは、AOMEI FastRecoveryでデータをスキャン・復元する時、データにさらなるダメージを与えないので安心に使えることです。
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SDカード、SDHCカード、Micro/miniSDカード、MMCカードなど、全種類のSDカードに対応しています。
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SanDisk、Sony、Lexar、Kingston、Toshibaなど全メーカー製のSDカードをサポートしています。
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Officeファイル(ワードファイル・エクセルファイル・パワポファイル…)、画像、動画、音声、メール、圧縮ファイルなど1000種類以上のファイルを復元できます。
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削除、フォーマット、システムクラッシュなどの原因によるデータ消失に対応することができます。
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復元後も、元のファイル名や保存場所の情報が保持されます。
次に、AOMEI FastRecoveryを使用してSDカードから削除したファイルを復元する方法をご案内します。開始する前に、まず下のボタンをクリックし、ソフトをダウンロードし、インストールしてください。
ステップ 1. SDカードをカードリーダーに挿入し、カードリーダーをPCに接続し、パソコンに検出できることを確認します。AOMEI FastRecoveryを開き、「USB/SDカードの復旧」タブをクリックし、マウスを接続したSDカードに移動し、「スキャン」をクリックします。
「USB/SDカードの復旧」はデフォルトで、ディープスキャンを行います。まずクイックスキャンを行いたい場合、「ハードドライブの復旧」でSDカードをスキャンしてください。
ステップ 2. AOMEI FastRecoveryは自動的に復元可能なデータをスキャンします。
✍ヒント:復元するファイルをより速く見つけたい場合、「フィルタ」を利用することができます。この機能を使えば、種類、サイズによってファイルを見つけることができます。また、ファイル名や拡張子を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。
ステップ 3. 復旧したいファイル/フォルダを選択し、「復旧」をクリックし、保存先を選択して復元します。
- 新しいドライブを保存先として選択してください。ファイル/フォルダを元のドライブに復元すると、復旧可能なファイル/フォルダの領域が上書きされ、データ復元に失敗する可能性があります。
- AOMEI FastRecoveryの無料版では、500MBまでのデータを復元することができます。無制限のデータを復元するには、製品版にアップグレードしてください。
方法2:Microsoft公式データ復旧ツールを使用する
サードパーティ製ソフトを使いたくない場合は、Microsoft公式の無料ツール「Windows File Recovery」 を利用する方法があります。Microsoft公式ツールのため安全性が高く、費用も一切かかりません。
ただし、このツールはコマンド入力が必要になるため、パソコン操作に慣れていない方には少し難しく感じるかもしれません。Windows 10 バージョン2004以降のPCで利用可能で、写真や動画など一般的なデータ形式に対応していますが、プレビュー機能はありません。
ステップ 1. Microsoft Storeから「Windows File Recovery」をダウンロードし、インストールします。
ステップ 2. 「Windows」+「X」キーを押すか、スタートボタンを右クリックし、表示されたメニューから「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
ステップ 3. 次のようなコマンドを入力し、「Enter」キーを押して実行します。
winfr E: D: /regular /n *.jpg
- 「E:」:復元したいSDカードのドライブ名(実際の環境に合わせて変更)
- 「D:」:復元したデータを保存する場所(上書きを防ぐため、別ドライブを推奨)
- 「/regular」:通常スキャンモード
- 「/n *.jpg」:復元したいファイルの種類(例:画像ファイル。必要に応じて変更)
ステップ 4. 「Continue?」と表示されたら「y」キーを押します。スキャンが開始され、見つかった削除ファイルが指定した保存先に復元されます。
方法3:データ復旧サービスに依頼する
自分での復元が難しい場合や、SDカードが物理的に壊れてしまっている場合は、専門のデータ復旧業者に依頼するのが最も確実です。特に、大切な写真・動画・仕事の資料などを失ってしまったときは、できるだけ早く専門家へ相談しましょう。
まとめ
SDカードから削除したファイルは、状況に合わせて復元方法を選ぶことが大切です。初心者にはAOMEI FastRecoveryがおすすめで、直感的に操作でき写真や動画も復元可能です。コマンド操作に慣れている方はWindows File Recoveryも使えます。自力で難しい場合やSDカードが故障している場合は、専門のデータ復旧サービスに依頼しましょう。
どの場合も、上書きを避けて早めに復元することが成功のポイントです。大切なデータを守るためにも、今後は定期的にバックアップを取っておく習慣をつけておきましょう。