OneDriveに保存していたはずのファイルが、突然消えてしまい困っていませんか。本記事では、OneDriveで消えたファイルの主な原因と、復元方法を詳しく解説します。
OneDriveに保存していたはずのファイルやデータが、いつの間にか見当たらなくなっていると、不安になりますよね。「削除した覚えがない」「昨日まであったのに急に消えた」と感じる方も多いでしょう。
実際、OneDriveでは操作ミスや同期の仕組み、設定の影響によって、ファイルが消えたように見えるケースが少なくありません。まずは、どのような原因が考えられるのかを確認していきましょう。
こうした原因でファイルが消えた場合でも、すぐに諦める必要はありません。実は、OneDriveから消えたファイルでも復元できる可能性があります。次に、その復元方法を見ていきましょう。
多くの場合、ファイルは突然消えるのではなく、誤って削除してしまっていることが原因です。まずはOneDriveのごみ箱を確認してみてください。削除されたファイルは30日間保存されるため、簡単に復元できる可能性があります。
1. Web版のOneDriveにサインインします。
2. 左側メニューから「ゴミ箱」をクリックします。
3. 消えたファイルが残っていないか確認します。見つかったら選択し、「復元」をクリックします。
OneDriveとPCを同期している場合、PC上で削除したファイルがWindowsのゴミ箱に残っていることもあります。そのため、PCのゴミ箱もチェックしてみてください。
1. デスクトップの「ゴミ箱」をダブルクリックして開きます。
2. 消えたOneDriveファイルがあるか確認します。見つかった場合は、右クリックして「元に戻す」を選択します。
ゴミ箱にファイルが見つからない場合でも、Windowsのバックアップ機能を使って復元できる可能性があります。
「ファイル履歴」や「システムの保護」が有効になっていれば、OneDriveフォルダの以前のバージョンが自動的に保存されています。これらのバックアップを利用すれば、削除や上書き前の状態に戻せます。
1. エクスプローラーを開き、OneDriveを右クリックし、「以前のバージョンの復元」を選択します。
2. 一覧から復元したい日時のバージョンを選び、「開く」をクリックします。
3. 探しているファイルをコピーし、他の場所に貼り付けます。
OneDriveのゴミ箱やWindowsのバックアップから復元できない場合は、データ復元ソフトを使う方法があります。
この方法は、OneDrive上だけで管理されていたファイルではなく、①過去にWindowsのローカルPCへ同期された、または②一度でも他のローカル場所(ハードディスクやUSBメモリ)に保存されたファイルが対象になります。
ここでは、操作が簡単で無料で使えるAOMEI FastRecoveryを例に、復元手順を紹介します。
1. AOMEI FastRecoveryをダウンロードし、インストールして起動します。OneDriveのローカルフォルダがあるドライブ(一般的に、Cドライブ)にカーソルを合わせて、「スキャン」をクリックします。
2. スキャンが完了した後、復元したいファイルを探します。対象ファイルをより速く見つけたい場合、「フィルタ」を利用することができます。この機能を使えば、種類、サイズによってファイルをフィルタリングすることができます。また、ファイル名や拡張子を覚えている場合、直接検索バーで検索することもできます。
3. 復元したいファイルを選択し、「復旧」をクリックし、保存先を選択して復元します。*見つからない場合、左下にある「ディープスキャン」をクリックしてディープスキャンを行ってください。
OneDriveのファイルやデータが消えた場合でも、復元できる可能性があります。
まずはOneDriveやPCのごみ箱を確認し、それでも見つからない場合は、Windowsのバックアップ機能を試してみましょう。さらに、過去にOneDriveの同期機能を使ってWindowsのローカル環境に保存されていたファイルであれば、AOMEI FastRecoveryのようなデータ復元ソフトを使って復元できる可能性もあります。
大切なのは、ファイルが消えたことに気付いたら、できるだけ早く対処することです。上書きが進むほど復元できる確率は下がるため、状況に合った方法を順番に試してみてください。